演出:シン・ジュニョン
キム・ウギョン、イ・ジュニョン、チャン・ムンギュ、カン・ミンギュ、キム・インチョル、パク・ギホ、キム・ボドル 他
2023.01.06
2023.04.02
上演中
ヘオルム芸術劇場
認知症の家族が必ず一度は見なければならない演劇… 【作品概要】 企画意図 ● 韓国全体65歳以上の高齢者のうち約6〜7%、85歳以上の場合には約25%が認知症患者として知られており、国内の高齢者の人口が増加するにつれ認知症の高齢者数も増加している。 ● 認知症の診断後に症状が進行していくが、診断後平均7年以上の生存期間が報告されるほど患者と家族が長期間の苦痛を受ける病気である。 ● しかし認知症高齢者の世話をする家族は、認知症高齢者の世話に必要な準備が全くない状態でこのような責任を負うことになり、長期間の看護による負担で身体的、心理的および経済的に多くの困難を経験しながらそれに耐えなければならない。もちろん家族の苦痛も侮れないが、特に保護を受けなければならない対象である患者本人である認知症高齢者が、保護の影響の及ばないところに置かれている残念な現実がある。 ● そこでこの演劇は、ある家族が認知症老人を体験するハプニングを通じて認知症老人を持つ家族の苦痛を理解し、笑いと感動を与え、基本的に家族の大切さを感じさせることで、現在の韓国社会の問題である高齢者問題について話そうと考えた。 【あらすじ】 ● 一家の大黒柱であるイ・ハングク(父親)は、ベトナム戦争に参戦した認知症老人のイ・マンボク(祖父)と一緒に暮らしている。認知症にかかった父親と一緒に暮らすことは、決して容易ではない。認知症の症状で水道水を出しっぱなしにして家中が水浸しになったり、食べるものを与えろと殴ったりまでして気が動転する義父に、5年間一緒に暮らしたキム・ソニョン(母親)は大きな痛みと傷を抱え、祖父の症状は回復する兆しも全く見えない。 ● 弱り目にたたり目で、相次ぐイ・ハングクの事業の失敗で家中は差し押さえられ、経済的困難まで訪れる。これに疲れ果てたキム・ソニョンは忍耐が極限に達し、夫と毎日のように喧嘩しながら、地獄のような日々で過ごしている。結局、人間の道理では到底できない姥捨てを夫と一緒に計画し、イ・ミンス(息子)の軍の入隊を言い訳に、東海岸へ家族旅行に行く。 ● 一方、たった一人の息子・ミンスはガールフレンドを旅行先まで呼んで、父親に大金の小遣いをくれと駄々をこねる。ボロボロにつぶれる寸前のこの家で!! ● 夫婦が祖父をある海辺に捨てた後、家に帰ろうと荷物をまとめた瞬間、ペンションの呼び鈴が鳴り、警察が訪ねてくる。 警察はおじいさんを支えて入ってくるが… 果たしてこの家の未来は…