演出:オ・ルピナ 翻訳:ソン・スジョン 脚色:カン・ナム 作曲:シン・ウンギョン
イ・ゴンミョン、コ・ヨンビン、パク・ウンソク、ソン・ユテク、チャン・ジフ、カン・スンホ、ホン・リュニ 他
2021.09.14
2021.11.21
上演中
斗山アートセンター(ヨンガンホール)
悪いことはいつも 同じ場所で起きる。 【作品概要】 20世紀初頭、シカゴ アルコール中毒と犯罪を減らすために施行された前代未聞の 禁酒法 株価暴落、経済破綻、増加した失業者、米国経済全体を揺るがした 大恐慌時代 シカゴでは「夜の皇帝」と呼ばれ、部下1000人を擁するマフィア アル・カポネの登場 枯渇、不安、疎外、略奪、犯罪、憎しみが飛び交う時代「カポネのシカゴ」は人の心を惹きつける世界です。 (作家 ジェイミー・ウィルクス) 演劇『カポネ・トリロジー』は、20世紀歴史上最も悪名高いマフィア「アル・カポネ」が権力を握っていたアメリカのシカゴを背景に、レキシントンホテル661号という限られた場所で、10年ごとに起きる3つの事件を扱った作品だ。 3つの事件は、抜け出せない閉鎖された空間で極端な状況に直面した時に起こりうる人間の心理を、様々なキャラクターを通じて見せてくれる。 演劇『カポネ・トリロジー』は、卓越した時代像の反映と風刺、そしてウィットで世界的に好評を博した、イギリス演劇界で天才コンビと呼ばれる「ジェイミー・ウィルクス」の台本と「ジェスロ・コンプトン」の演出で作られた作品だ。 2014年にエディンバラ・フェスティバル・フリンジで初演されて以来、2015年の韓国での初演から2016年の再演、2018年の再々演まで毎シーズン全席完売を記録し、観客から愛れてきた。 2021年の演劇『カポネ・トリロジー』は、最高のコンビとされているオルピナ演出、カンナム作家、シン・ウンギョン作曲家が参加する。 ニュー・プロダクションで新しいクリエイターたちと共に帰ってきた演劇『カポネ・トリロジー』は、さらに多彩な魅力をお届けするだろう。 【あらすじ】 アメリカの伝説のマフィア「アル・カポネ」がシカゴで権力を握っていた時代 力の論理が破壊され、善と正義が脅かされ、道徳性が踏みにじられた時代 アメリカ・シカゴのレキシントンホテルの狭い部屋661号から 1923 1934 1943 三つの事件が起きる。 ● LOKI 登場人物:ローラ・キン 1923年、事件発生。 「この都市に脱出口はない」 1923年レキシントンホテル661号、酒と薬に酔って目覚めたショーガールのローラ・キン。 正体不明の2人の男が彼女の前に現れる。 混乱した彼女の記憶の中には、果てしない死と嘘が満ちている。 婚約者のデビッド、恋人のニコ、ベルボーイのバーン、警察のボビーとクレイなど、多くの人物が彼女のホテルの部屋を出入りしてる間に、事件は雪の塊のように膨らんでいくばかりだが… ● LUCIFER 登場人物:ニック・ニティ、マーリン・ニティ、マイケル 1934年、事件発生。 「この都市に自分より安全な場所はない」 アル・カポネがアルカトラズ刑務所に収監されていた1934年のシカゴ。 ナンバー2だったニックが、実質的に組織を運営することになる。 妻のマーリンを幸せにしたいという彼の欲望は次第に変質し、マーリンはニックの過保護の中、レキシントンホテル661号内で孤立してしまう。 一度動き出した以上、二度と止まることができない組織のシステムは、取り返しのつかない破滅の結果を招くのだが… ● VINDICI 登場人物:ヴィンディッチ、ルーシー、ドゥス 1943年、事件発生。 「この都市に純真なのは似合わない」 職場の上司ドゥスによって妻を亡くした元警察官ヴィンディッチ。 彼は亡き妻のための残酷な復讐を計画している。 謎めいた女性ルーシーはヴィンディッチの復讐に合流し、ヴィンディッチは彼女の隠れた欲望が何なのか疑問に思う。 悪いことはいつも同じ場所で起こるのだろうか。 レキシントンホテル661号には、再び残酷な犯罪の気運が漂い始める。