脚本・演出:オ・セヒョク / 演出協力:チョン・チョル / 作曲・音楽監督:イ・ジヌク
キム・ギョンス、パク・ギュウォン、キム・ソヒャン、チェ・スジン、チェ・ソヨン、イム・ビョングン、アン・ジェヨン 他
2022.09.03
2022.10.30
上演中
ユニプレックス1館
【作品概要】 ”人生があなたを欺くとしても 悲しんだり怒ったりしないで 憂鬱な日々を耐えたのなら信じればいい、喜びの日が来るだろうことを 心は未来に住まうもの、現実は悲しいもの あらゆるものは刹那的で通りすぎるもの 通りすぎたものはいずれ大切なものになっていくから” アレクサンドル・プーシキンの詩「人生があなたを欺くとしても」より ******************** 人生の歓喜と苦痛、希望と絶望を受け入れて、生きることの苦悩を癒し今でも多くの人から愛される作品であるロシアの大文豪、アルクサンドル・プーシキンの詩「人生があなたを欺くとしても」。 『アンナ、チャイコフスキー』は辛い現実の人々に癒しをもたらすプーシキンの詩のように、互いに慰めとなる劇中の登場人物たちを通して、癒しを伝えたいと思う。 【あらすじ】 ”私が楽譜を書いて、あなたが歌詞を書くんです。そうやって暗い夜を共に耐えましょう” 19世紀ロシア、芸術と戦争が共存していた混沌の時代。 当代最高の作曲家チャイコフスキーは西欧音楽を追求しつつもロシア民族の色をまとった国境のない美しい音楽を彼の同僚であるアリョーシャと共に作ろうと試み、文学雑誌の編集長アンナは自身の詩を通してこの時代を映し出そうとする。 一方、ロシア音楽の民族主義を主導するロシアの5人組メンバーの一人であるセザールは、チャイコフスキーとアンナに国のための音楽と文学を作るよう要求するが断られると、非愛国者のレッテルを貼り彼らの活動を批判し弾圧する。 そんな状況の中、アリョーシャが入隊してしまうと、しばし世間と距離を置くためにとある修道院を訪ねたチャイコフスキーは、似たような理由でそこに滞在していたアンナと出会う。思いもよらぬ状況で出会った二人は多くの会話を交わし深く理解するようになり、互いに慰め応援し、共に作業するようになっていく。 しかし戦争の渦が徐々に激しさを増していくと、世界の混沌と同じように彼らにの前にも混沌の状況が広がり始める。