脚本:スーザン・ミラー 翻訳:チェ・ユソル 脚色・演出:ブ・セロム
イ・ジュシル、パク・ミョンシン、カン・ミョンジュ、ソン・ヨジン、イ・ジヒョン、ウ・ミファ、リュ・ウォンジュン
2023.05.30
2023.06.17
上演中
斗山アートセンター (Space111)
斗山人文劇場2023 Age, Age, Age 年齢、世代、時代 【作品概要】 ● Age、Age、Age 年齢、世代、時代 新型コロナウイルス感染症は高齢者にとってより過酷だった。若い人たちに比べ、老人たちの致死率はより高く、これにより見守りからさらに遠ざかる孤立につながるしかなかった。 この孤立は肉体的分離だけでなく、精神的な孤立までをも意味する。新型コロナウイルス感染症が老年という年齢について考えるきっかけにもなったが、高齢化社会は以前から指摘されてきた問題だ。平均寿命の増加と出生率の減少は、自然に高齢化社会へとつながる。 これにより、私たちは年を取っていくことを比較的長くゆっくり経験することができた。誰も時間に逆らうことができず、死から逃れられないということはそのままにして迎えるこの新しい経験は、私たちにとって喜びになるだろうか、悲しみになるだろうか? これらの変化は既存の法則に亀裂を生じさせている。既存のバランスと調和が、分裂と衝突で変わるように見える。高齢者の知恵が共同体に役立ち、彼らの世話が子孫の繁栄に役に立つという伝統的な考えが、これ以上通用しないように見える。高齢者と青年の間の世代の葛藤は一時的なものではなく、非常に長い問題になるものと見られる。 このように年齢は個人的なレベルでも、社会的なレベルでも重要な問題として浮上している。このような背景でおいくつですか?という質問が自然に提起される。年齢を理解してこそ、それを土台に合意もできるからだ。 人の人生で年齢は引き続き話題になっている。ある時期は年を取るのを待ち、ある時期は逃げたい。年齢は時間という客観的な基準と、経験という主観的な基準が加わるため複雑にならざるを得ない。そういう意味で「年齢」は「老化」と「世代」につながり、「人口」、「介護」、「テクノロジー」に拡張される。その枠の中に「葛藤」と「社会問題」は置かれるしかない。斗山人文劇場2023は、このようなキーワードを通じて年齢を考え、知恵を探し出そうとしている。 その知恵は異なる年齢の人々が互いに手をつなぐこと、一人の一生に広がる毎年の年齢を一呼吸で撫でることまでを含む。 ● 斗山人文劇場 「斗山人文劇場」は人間と自然に対する科学的、人文学的、芸術的想像力が出会う場だ。 2013年からビッグ・ヒストリー:ビッグバンからビッグデータまで、不信時代、例外、冒険、葛藤、利他主義、アパート、フード、公正をテーマに進めてきた。 今年で10回目を迎える2023年斗山人文劇場のテーマは、「Age、Age、Age 年齢、世代、時代」だ。4月から7月までの約4ヶ月間、社会学や人文学など各分野の講演者を招待する講演8回をはじめ、公演3回、展示1回をこの期間に行う。 ●『20世紀ブルース』 『20世紀ブルース』は米国の劇作家スーザン・ミラーの作品で、60代に入った4人の女性を通じて年を取ることについて語る。本作は2016年の米国初演当時、鋭い観察力で存在を否定される女性たちを繊細に描き出したと評価された。年を取ることがどんな意味なのかを振り返るとともに、社会で規定した老人の役割と、彼女らに対する私たちの認識について質問を投げかける。 ● 脚本:スーザン・ミラー - 演劇 『20世紀ブルース』『Census』『My Left Breast』『Nasty Rumors and Final Remarks』他 - 受賞 2010 アメリカ作家組合賞『Anyone But Me』 1995 イギリス スーザン・スミス ブラックバーン賞『My Left Breast』 1994 イギリス・オビアワード『My Left Breast』 1980 イギリス・オビアワード『Nasty Rumors and Final Remarks』 ● 脚色・演出:ブ・セロム 月の椿の花 - 演出 『甘い歌』『見えない手』『マウスピース』『 ハムレット』『サンシャインの戦士たち』『その犬』『2センチ低い階段』『ロプンチャン流浪劇場』『黒い息の神』『アイム・ファイン・トゥー』『ペンペンペン』『アイム・ファイン・アンド・ユー』『月の連続ドラマ』『情けない新派劇』 他 - 受賞 2021 季刊公演と理論選定「作品賞」『甘い歌』 2009 月間韓国演劇選定公演「ベスト7」『サンシャインの戦士たち』 2013 ソウル演劇祭若手演劇人賞(共同受賞) 【あらすじ】 著名な写真家の60代女性ダニーは、ニューヨーク現代美術館(MoMA)で個人の回顧展を控えている。 自分の過去の作業を最もよく表現する写真は何だろうか?ダニーは若い頃に拘置所で会った友人たちと、毎年1回会って写真を残した。40年間ずっと撮影してきた友人たちの写真を、今回の回顧展に展示することに決心をする。しかし、ダニーの望みとは裏腹に友人たちは簡単に同意しない。