
演出:ミン・セロム 翻訳・ドラマトゥルク:パク・ダソル
ユン・ナム、カン・ギドゥン、カン・スンホ
2025.08.19
2025.10.12
上演中
トングク大学(イヘラン芸術劇場)
 ビートを通じて世界を、自分の存在を表現する、一人の少年の飾らない告白
 
 
 【作品概要】
 ● 2016 モリエール賞 一人芝居賞ノミネート
 ● 2017 エトワール・デュ・パリジャン 最優秀演劇賞受賞
 ● 2019 メーテルリンク批評家賞ノミネート
 ● 2020 アヴィニョン演劇祭 最高の一人劇賞受賞
 
 
 「この音が、世界を全て覆います。目に見えるものまで、全部です」
 舞台上には1人の俳優とドラムセットだけが存在する。
 音で世界を理解する、ある少年の物語。
 彼にとってドラムは“情熱”ではなく“たった一つ”、“全部”だ。
 
 「ドラムがただ来たんです。僕のところに」
 優れたキャラクター解釈と演技力で観客の信頼を受けたユン・ナム、カン・ギドゥン、カン・スンホ、3人のエイドリアンが手渡す熱いリズム。
 一人の少年が全身を通じて伝える物語とドラム演奏は、舞台と客席を覆うビートを通じて、ただ一つのの宇宙になる。
 
 
 【レビュー】
 インターパーク観覧評点9.9
 ● 衝撃的に良い公演!俳優の多彩な演技とドラム演奏と音楽と照明まで完璧で、胸いっぱいのカーテンコールまでとても良かった!
 ● ドラムの音と私が一つになった時のその気持ちは、本当に言葉で言い表せません。
 ● 演劇で、ドラムを素材にしてこんな風に語る一人芝居だなんて…。演技はもちろん、ドラムビートと曲の活用まですべてとても良かったです。
 ● 本当に最高です!本当に最高の一人芝居と最高の俳優!
 ● 初めて見た日、初めて見た衝撃が忘れられない。あまりにも素晴らしくて涙が出た。
 ● 胸までずっしりと響く演劇。最初から最後まで胸に響く演劇です。
 
 
 【あらすじ】
 ドラムで本当に最高なのはですね。ゴーストノートが存在するということです。
 ゴーストノート…聞こえそうで聞こえないような音なんです。 
 ...とてもとてもものすごく小さい音、目にほとんど見えないのに、でも存在するんです。
 
 エイドリアンが作るゴーストノートは人々に聞こえない。
 エイドリアンはママの心配、ベルナールおじさんの怒り、友達の嘲笑が理解できず、彼らもエイドリアンのことを理解できない。
 
 そんなある日、偶然に聞こえた日常の音、祖母が残したLP音楽等を通じて、“目に見えるすべてを覆う音”、“ビート(リズム)”を発見する。
 そのビート(リズム)はエイドリアンに彼だけの世界をプレゼントする。
 
 そしてエイドリアンは、その宇宙の中で光輝く。
 私たちが彼を理解しようが、理解しまいが。