翻訳:ムン・ソンジェ 脚色・演出:コ・ソンウン 作曲:キム・ジュヒョン
パク・サンウォン、ホサン、イ・ソヒョン、パク・ジュヨン、チョ・ヨンギュ、キョン・ミンソン、ウォン・ギョンシク 他
2023.03.10
2023.04.02
上演中
斗山アートセンター(ヨンガンホール)
「私が産んだ子です」 月刊韓国演劇『2022公演ベスト7』選定作品 斗山アートセンター共同制作 【レビュー】 ● 愉快な演戯の中のえぐられるような真実、柔軟なストーリー展開に涙を誘う話術まで!退屈する暇がない。(韓国日報) ● 演出家コ・ソンウンの持ち味を発揮した脚色と、魔方陣俳優たちの演技力!単純で、結末も予想できる昔話に観客は夢中になる。(世界日報) ● 700年前の話で現代をチクリ。俳優それぞれの個性あふれる演技に客席は笑いの渦。物語は簡単で、舞台は盛り上がり、教訓まで盛り込んである。(聯合ニュース) ● 退屈になりかねない分かり切った話なのに、愉快でスピード感がある。ハイライトの判決の場面は痛快極まりない。(韓国経済) ● にやりとした笑いを与えたり、口を閉じられないほど爆笑させたりする。そのようにしばらく笑っていると、いつの間にか深い涙が出てくるだろう。(ウィズインニュース) ● 感激を超えて衝撃を与えた公演。 ● 人生はそもそもこういう風に、泣いたり笑ったりするものだと教えてくれる演劇。 ● 特別な舞台装置がなくとも、立派な演劇を作れるなんて! 【作品概要】 劇工作所魔方陣とコ・ソンウン演出の完璧なアンサンブル そしてその名に恥じない演技派俳優パク・サンウォンの合流 2023年『灰闌記』がやってくる! ● 『カルロ・マクベス(Killbeth)』、『鋼鉄王』、『マリファナ』、『花柳悲恋劇・紅桃』、『リア王外伝』『駱駝箱』など、様々な作品で沸き立つエネルギーとアンサンブルを見せてくれた劇工作所魔方陣。 そして韓国演劇大賞、東亜演劇賞、イ・ヘラン演劇賞など、芸術性と大衆性を認められた演出家コ・ソンウンの演劇『灰闌記』が再び戻ってきた。 ● 今シーズンはドラマ『黎明の瞳』、『砂時計』、『太王四神記』など、数多くのヒット作を残した演技派俳優パク・サンウォンが出演し、劇工作所魔方陣の俳優たちとの完璧なシナジー効果で、観客にどっしりとした感動を与える予定だ。 この子はだれの子か。 互いに自分の息子だと言い争う二人の女。果たしてその終わりは? ● 一人の母親が濡れ衣を着せられ、子供を奪われそうになった。そこで、包拯が石灰で円を描いて賢明に判決する。 『灰闌記』は、中国・元の時代である1200年代半ば、劇作家として名声を謳歌した李行甫(李行道)による雑劇だ。 当時の社会像を鋭く洞察し、迫力ある言葉で生々しく表現した。 ブレヒトの演劇『コーカサスの白墨の輪』の原作としてよく知られており、演劇の原型を理解するにあたり大きな価値がある作品だ。 ● 観覧ポイント 1. 人類の課題、700年続く物語 人の命を簡単に傷つけ、子供の命も納得しかねるほどむやみに行う冷酷な時代。 毎日数多くの告訴、告発が受け付けられ、是非を問うが認められない判決も少なくない。 重い犯罪が軽く処分され、軽い犯罪は重く扱われるのが日常である! 誰かは着せられた汚名を晴らせぬまま、不当に刑務所へ行く。 富があれば無罪になり、力があれば網の間からうまく抜け出せる世の中。 2. 善良な者たちの勝利のために 700年前から中国で行われてきた演劇『灰闌記』は、だからこそ今も示唆するものがある。 偽りは明らかになり、罪を犯した人々は結局報いを受けるということ。 子供はいかなる理由であれ、手段になってはならないということ。 世の中がもう少し殺気立たず、より常識的であることを願う気持ちで白墨の輪を描く。 「お金があってコネがある人は簡単に終わらせながら、 お金がなくてコネがない人はなんでこんなにもひどい目に遭わせるんですか!」 【あらすじ】 「子供を円の中に立たせろ。二人の女は子供を石灰の円の外へ引っぱり出せ!」 家族を養うために妓生として暮らしていた張海棠は、町内の大金持ち馬員外と心から愛し合い、妾に入って息子を産む。 しかし、これを目の敵に思った馬婦人が夫を毒殺し、張海棠に罪を被せた。 更に馬夫人は財産を相続するため、張海棠の子供を自分の子供だと主張し、町の人々まで買収して偽りの証言をさせる。 張海棠とその兄が悔しさを訴えると、包拯は床に石灰で丸を描いてその中に子供を立てる。 果たして母親は誰なのか。