脚本:チョン・スンセ 脚色:ユン・ミヒョン 演出:シム・ジェチャン
キム・ジェゴン、キム・ジョンチル、パク・サンジョン、キム・ミョンス、チョン・ギョンスン、チョ・ジュギョン、キム・ギョンスク 他
2023.03.16
2023.04.09
上演中
国立劇団(明洞芸術劇場)
【作品概要】 ■銅鑼の音だけが響き渡り、海は船を手放してはくれなかった。 自分の船を必ず手に入れるという野望に満ちた船乗りコムチ。 シログチの群れと共に夢を叶えるかに見えたが船の借賃に利子までついて絶望の連続。 このまますべてを失うわけには行かない。再び荒れ狂う海に向かって帆をあげる。 船がはち切れんばかりの満船、満船を目指して! ”網を置く?海を離れる?ふざけたこと言ってんじゃねえ!” ■船の上で始まる韓国写実主義の代表作 海を拠り所に生きている者たちの人生を立体感あふれる表現で描き賞賛を浴びた「満船」が2023年国立劇団の開幕作品となった。 教科書にも掲載され誰もが読むべき秀作として選ばれた作家チョン・スンセの「満船」が演出家シム・ジェファンの深みある解釈によって写実的で生々しい舞台表現が加わり力強くなって帰ってくる。 降り注ぐ雨と荒れ狂う波の海に飛び込んだ船は満船になって戻って来れるだろうか。 引き下がることを許さない場所で希望を手放さず生きている者たちの人生の物語が繰り広げられる。 【あらすじ】 ナムへ(南海)のとある小さな村。海にシログチの群れが溢れているというニュースを聞いた船乗りコムチは自信満々に船を出す。そして夢にまで見た満船で帰港したコムチ。しかし喜びも束の間、獲ってきたシログチは全て借金のかたに取られ、更に船主のイム・ジェスンは残った借金を返さない限りもう船を出してやらないと断言する。貧困と不安に疲れたクポは漁師の仕事をやめて再出発しようと夫を説得するが、コムチはもう一度満船にして見せると啖呵を切って息子と共に荒れ始めた海に向かうのだが…