脚本:パク・チュングン 演出:チョン・スンヒョン
キム・スアン、パク・サンフン
2023.03.15
2023.03.26
上演終了
ソンドル劇場
三人だけど一人でいるしかない 【レビュー】 ● 演劇という媒体の魅力を存分に感じることができた。これが演劇ならではというやつだ。一般的ではない話を、暴力的なラベルなしに淡々と解いてくれたのが良かったし、俳優たちの演技も良かった。 ● たった2人の俳優が85分の公演時間を埋め尽くす。最初は単純な、大学同期の男女の出会いに見えたが、二人の対話が繰り返されながら隠されていた秘密と過去が一つずつ明らかになる。期待以上に面白かったし、俳優たちの演技力に感嘆しながら見た公演。二人芝居はこのように作らなければならない。 ● 2017年東亜演劇賞作品賞を受賞した『ナス』において、翻訳と演出として出会ったパク・チュングンとチョン・スンヒョンのコンビが再び集まった。この演劇は「物語」という単語の中に込められた様々な意味を語る。人々はそれぞれの物語を持って人生を生きていく。もしかしたら生きていくのではなく、自分だけの物語を作って「耐えている」のかもしれない。では、人々は果たして誰かの物語にどれほど関心を持っているのだろうか。この作品は「誰かに触れるということ」、「その過程で触れることができず、その周辺でうろついている人々」について語っている。(『スポーツ東亜』ヤン・ヒョンモ記者) ● 本当に美しいね。愛が。いや、叶わなかった愛が。しかし、すでに愛である愛が。かすかな昔の恋の影。から始まって穏やかな感情の渦まで。センスある演劇。(パク・ヨンジョン - 韓国芸術家福祉財団代表) 【作品概要】 大学の友達、ジュンギとジヨンがロビーで出会う 『君がうろうろしている時』は、大学の友達であるジヨンとジュンギが大学講師の公開採用面接の日に、「ロビー」で偶然出会って交わす対話でできている。 「ロビー」という空間は、どこかに発つ前にしばらく留まるところだ。 そこで人々は明確な目標もなく、いつか立ち去るのを待ちながらうろついている。 この世もその「ロビー」に他ならないという考えだ。 この話を通じて誰かに話しかけてみる。 さわやかな青春の道を一生懸命走っている、また走ってきた誰かに、何かに追われるように前を向いて競走馬のように走っている、また走っていく誰かに、そして…走っている途中に転んで痛がっている私たちの過去のあの子を抱きしめてながら… それでもいいのだと 少しうろついてもいいのだ、と ● 作家:パク・チュングン 演劇『たんぽぽ風になって』、『遺事遺憾』、『こんにちは、マイ・バタフライ』、『馬たちの家』 オペラ『ロミオ対ジュリエット』 「あなたがどこかでうろついているとき、この公演が一緒にあることを願っています」 ● 演出:チョン・スンヒョン 演劇『低く冷たい風 』、『デュランゴ』、『民衆の敵』『なす』、『偶然の殺人者』のほか 受賞 2017年東亜演劇賞作品賞『なす』 「この物語に初めて会った時、何なのか分かりませんが、その“芽”が良かったです。 それでちゃんと育ててみたくなりました。 これからよく育って誰かの“安らぎ”になってほしいです この話を盛り込んだ俳優たちの“善”が良かったです。 それで、アンコール公演をすることになりました。 俳優たちの香りが、誰かの心に永遠な記憶として残ったらと思います。 そして皆さん、もう楽にして、しばらくうろついてもいいですよ」 ● TEAM DOL 2022.02『 低く冷たい風』アルコ芸術劇場小劇場、創作産室今年の新作選定 2020.01『デュランゴ』漢陽レパートリーシアター、ソウル文化財団芸術作品支援事業選定 2019.10 『君がうろついている時』西村空間ソロ、2019ソロ短幕劇場招待作品 2019.07『民衆の敵』ヨヌ小劇場、2019権利章典参加作 【あらすじ】 #ロビー1. 大学講師の公開採用面接控え室ロビーで、大学同期のジヨンとジュンギが偶然久しぶりに会う。 ロビーで二人は同じ学科の講師を志願したライバルだということを知り、お互いの近況を尋ねる。 #ロビー2. 不慣れな大学食堂で一緒に昼食を食べる。 そして、学校の食堂のロビーで二人は練習がてら仮想面接をやってみることにする。 仮想面接は不本意な質問につながる。 #ロビー3. 面接が終わった後、ジヨンとジュンギは高速バス待合室のロビーでバスを待つ。