脚本・演出:キム・ソンジン
カン・ジンフィ、ソン・ノジン、ユ・ミョンジン、キム・ドンゴン
2023.06.20
2023.07.30
上演中
大学路アートワンシアター(3館)
【作品概要】 ● 脚本・演出のことば 脚本・演出:キム・ソンジン 劇発電所301作家/演出、(株)PH E&M所属作家、劇団モンジュンジャガク代表、(社)韓国劇作家協会理事 2020 大田創作戯曲公募 優秀賞 『焦げた匂い』 2021 韓国演劇祭名品短幕戯曲 入選『マリモには塩をかけてください』 2022 第13回LAウェブフェスト作品賞 大賞『かわいそうなアイドル』 2023 カンヌ国際シリーズフェスティバル 招待『かわいそうなアイドル』 『 太極旗が風に』、『魚の男』、『アンタクト・コネクション』、『家族写真』他多数。 父と子。 近いけど遠く、良いけどちょっと居心地が悪い。楽だけど難しい。 この二人はこんな感じで定義できると思う。 不思議なことに幼い頃から恐ろしくて大きな存在だった父親は、時間が経つにつれてぶつかって戦えるようになり、さらに時間が経てば小さくて寂しい存在になってしまう。ある瞬間、私がなぜ父を怖がったのかと思うほど、父が可愛く見える瞬間が来る。小さかった息子はゆっくり大きくなり、大きかった父親はゆっくり小さくなったため。この作品は小さかった息子が大きくなり、大きくなった父親が小さくなる、その同等だった刹那の瞬間を彼らだけのことばで語っている。 父親と息子には独自のことばがある。彼らだけが理解できる。もしかしたら、何でもない彼らのことばは多くの意味を含んでいる。 時には乾き切って感じられる彼らの対話が、どんな関係よりも深い心を含んでいるということを話したかった。 言わないからといって、興味がないわけではない。 表現しないからといって、愛していないわけではない。 【あらすじ】 突然の母親の死で胸の中に大きな空席ができた父と息子。 母が去って行った家に、一学期の授業を終えた息子が訪ねて来る。そして父親と息子は、初めて母親なしで2人だけの時間を過ごすことになる。 なんとなく気まずそうな二人。 お互いのことを考えてはいるが、心と違ってことばは思い通りに口から出ない。 そんな中、お母さんが最後に残して行ったキャンバスを発見する。二人を描いている途中で止まってしまった絵を完成させてほしいというお母さんの最後の手紙に、二人はお互いを描きながらお母さんのことを思うようになるが…