脚本・作曲・演出:ソ・ユンミ
キム・ドビン、キム・デヒョン、ヤン・スンリ、ユン・スンウ、ファン・フィ、チェ・ジェウン、ノユン 他
2023.09.21
2023.12.03
上演中
ソギョン大学公演芸術センター(スコーン1館)
【作品概要】 ■韓国を代表する心理推理スリラー、ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』 毎シーズン有料客席占有率80%以上を記録してきた興行不敗の主人公! 作品性と興行性を兼ね備えた心理推理スリラー、ウェルメイド・オリジナル・ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』の帰還! ■去る10年間上演されたハンス、ヘルマン、ヨナス・バージョンに続いてお披露目される『ブラック メリーポピンズ』の完結編、2023年は「アンナの部屋」! 2012年初演、2013年、2014年「メリーポピンズ殺人事件のための弁護」=ハンス・バージョン。 2016年「砂男が登場する夢」=ヘルマン・バージョン。 2020年、2021年「森の記憶」=ヨナス・バージョン。 2023年「アンナの部屋 - 二つの机」=最終バージョン。 ■ 同じ事件を見つめる主人公たちの互いに違う視点! 単にナレーターが変わるだけじゃなく、緻密に計算された台本によって描かれる登場人物たちの心理的変化! 『ブラック メリーポピンズ』完結編「アンナの部屋」には4人の子供の他に1845年のアンナが特別出演し、物語を導く大きな枠となる。 1938年、ローマン博士の研究室で別れた後、7年が過ぎた1945年。 いまだに生き延び、いまだに記憶し、存在している子供たちは「アンナの部屋」で再開し自らの記憶の扉を開ける。 ■韓国、中国、日本。アジア3カ国で成功したオリジナルミュージカルの前例のない神話。 2014年東京初演に続く2016年の日本全国ツアーに留まらず、2018年、2019年、2020年に中国の上海と北京でも興行的な成功を収めた。 5人の俳優だけで大劇場の舞台と客席を埋め尽くし、完売を記録。大好評の中、数多くのマニアを生み出し、名実ともに韓国最高のウェルメイド・オリジナル・ミュージカルであることを証明した。 ■童話「メリーポピンズ」のモチーフにした発想の転換 「WHO」ではなく「WHY」を探し求める心理推理スリラー 童話「メリーポピンズ」のひっくり返した想像力で韓国中を戦慄させた正にその作品! 2023年、ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』か再び観客の心を鳴かせる。 1926年、ナチス政権下のドイツ。燃えてしまった大邸宅と霧の中に失われた水曜日の記憶。 そしてその記憶への帰路、「WHY」を探し求める過程を通して主人公たちの心理状態を照らし、彼らが選択した生き様を通してテーマを炙り出す。 【レビュー】 ・実験性が強い作品を届けるアメリカのオフブロードウェイにも引けを取らない。 ・相変わらずの底力、大学路オリジナル・ミュージカルの華、ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』。 ・よくできた小劇場オリジナル・ミュージカル『ブラック メリーポピンズ』が観客を魅了する。 ・映画的な技法で作り上げられたミュージカル。 ・作品性と興行性を兼ね備えたオリジナル・ミュージカルがやってきた。 【あらすじ】 1926年、ドイツの著名な心理学者グラチェン・シュワルツ博士の大邸宅で火災事件が! 火災によって大邸宅はもちろん、死体まで損壊してしまい痕跡すら残らなかったこの事件は世間に広く知られ、強烈な印象を刻んだ。 博士の研究のアシスタントで4人の養子たちの養育係だったメリー・シュミットが子供たちを劇的に救出し全身に火傷を負ったまま行方知れずになったからだ。 火災事件の翌日、メリーは病院から姿をくらまし指名手配され、子供たちは火災当時の事を何も覚えていない。 そうして事件は迷宮入りするかに思われた。 12年が過ぎ、事件は人々の記憶から徐々に薄れていき、4人の子供たちもそれぞれ別の家の養子となって新たな人生を歩んでいた。 担当刑事だったバルターが死ぬ間際にグラチェン博士の秘密手帳をハンスに渡すまでは…。 更に7年が過ぎた1945年。 終わることはないと思われていたナチス政権が崩壊し後の、とある書店の2階の小さな部屋。 この部屋で心理学会の範疇を超えて、戦後の傷ついた社会全体に大きな影響を与える事件が発生する。 いっときはメリー・シュミットの研究室で、今はアンナ・レアの研究室になったその部屋で、4人の子供たちは自ら椅子に座り無意識の中の記憶の部屋の扉を開く。 そして古びた小さい部屋に閉じ込められていた自分たちの名前を取り出し、ついに生を証明する。