脚本・演出:チョン・グジン|
イム・ジョンワン、チョン・デギョン、キム・ユン、ソ・ジウ、ホン・ジイン、ユン・ジウォン
2024.09.11
2025.01.05
上演中
ナインジンホール
”私たちのための歌を作るよ 世界一番好きな歌になりそう” 【作品概要】 ●人間関係の悲劇は果たしてどこから始まるのだろうか? 『ロスト』は人間関係の中で簡単に起きる疎通の不在によって起きる悲劇を扱う。 向かい合って対話する時代ではなく、テキストで対話を続ける現代で、より意味のある深いメッセージを得ることができる演劇『ロスト』 ●疎通の不在 様々な関係の中に存在する疎通の不在。『ロスト』はそれによって派生する数多くの断絶と傷ついた人物たちの物語を見せてくれる。 疎通の不在の末に起こる悲劇は時代を問わず、誰しも共感できることだろう ●目が離せない二人芝居 2人芝居で進行する演劇『ロスト』は、ジェームズとエリー、2人の会話だけでも十分に観客の集中させる。 近づきそうで近づかない2人の会話に集中していると、いつのまにか2人が隠している傷に向き合うことになるだろう。 ●続きそうで続かない会話 ジェームズとエリーは2人だけが存在する空間で会話をする。 お互いに集中したまま対話ができる空間であるにもかかわらず、二人はそれぞれ交互に自分だけの話をモノローグのように吐き出す。 このようなジェームズとエリーの姿は、完全にお互いに集中できないまま対話を続けていく現代の姿を鋭く見せている。 【あらすじ】 「こんな風になってしまったのも運命でしょうか?」 売れないまま夜のステージを転々とする無名の天才歌手ジェームズ。 どこか不安で危なげに見える家政婦のエリー。 自分の意思でまたは他人によって孤独な生活を送っている二人。 夜遅く、ニューヨークのみすぼらしいワンルームの中で2人の平行線のような対話が始まる。 近づこうとすると遠ざかり、遠ざかろうとすると近づくジェームズとエリー。 心地よさと居心地の悪さの間を行き来していた二人は、 やがて胸の奥にしまっていたそれぞれの傷を打ち明け始める。 しかし、お互いの傷に向き合っている最中、会話は全く予期せぬ方向に流れ始めるのだが・・・ 平行線のような会話の先で二人を待っているのはいったい何だろうか?