
作:チャ・グノ(차근호)|演出:チェ・ウォンジョン(최원종)
キム・ドンヒョン、チェ・ムイン、ホン・ギョンイン
2026.12.03
2026.12.26
上演予定
ボラアートホール
2026年 ソウル文化財団 芸術創作活動支援 選定プロジェクト
1983年、スパイを捕まえる刑事の熱き文学の授業が始まる
2021年 大山文学賞 戯曲部門、2022年 ソウル演劇祭 演技賞 受賞! 作品性と大衆性を認められた秀作!
権力関係と、その時代を生きる人間の選択を深く描いた『タイプライターを打つ男』は、2021年に大山文学賞 戯曲部門を受賞し、作品性を認められた。
2022年には第43回ソウル演劇祭の公式選定作として舞台に上がり、再び注目を集めた。
チェ・ギョング役を演じたチェ・ムインが演技賞を受賞し、キム・ムンシク役を演じたキム・ドンヒョンは百想芸術大賞 演劇部門 演技賞にノミネートされた。
初演時にはチケットサイトで評点9.7を記録し、観客から熱狂的な反応を得た『タイプライターを打つ男』が、2026年、4年ぶりに再び大学路の舞台に帰ってくる。
劇団 名作トウモロコシ畑の韓国近現代史 再照明シリーズ!
劇団 名作トウモロコシ畑は、1970年代を描いた『ある魔術師の物語』を皮切りに、『世紀の男』(1910〜1950年代)、『カンヌへの道』(1990年代)、『タイプライターを打つ男』(1980年代初頭)、『ファッションの神』(1960年代)、『メイド・イン・世運商街』(1980年代後半)まで、韓国近現代史に改めて光を当てる作品を次々と舞台に上げている。
チャ・グノ作家とチェ・ウォンジョン演出家がともに送り出してきたこれらの作品は、記憶すべき過去の時間と、その時代を生きた市井の人々の暮らしを舞台化し、過去を通して現在を映す鏡として観客と向き合う。
歴史は、記憶され伝えられるときにこそ意味を持つ。
『タイプライターを打つ男』は、1980年代初頭を生きた市井の人の人生を通して歴史的な意味を問い、その記憶を観客と分かち合おうとする。
ジレンマに置かれた人間、果たして何が正しい選択なのか?
1980年代は、空前の好景気として記憶される時代だ。
しかし同時に、軍事独裁が支配した野蛮の時代でもあった。
83年を舞台にした『タイプライターを打つ男』は、政治的自由と経済的繁栄、服従と抵抗、事実と嘘――両立し得ない二つの価値のうち、どちらかを選ばざるを得なかった市井の人の人生を描く。
この作品は、私たちにも問いかける。何が正しい選択なのか?
あなたは何を選ぶのか?
SYNOPSIS
「まず私は『マクベス』を読んで、シェイクスピア先生は徹底した反共主義者だったのではないかと思いました」
1983年。高校教師だったが、教え子を三清教育隊に送ったという罪悪感から、逃げるように世運商街に身を隠し、作文教室を営んでいるキム・ムンシク。
ある日、そこへ警察官チェ・ギョングがやって来る。
学歴が低く、文章力もひどいギョングは、提出する報告書を毎回上司に叱責され、ついには作文の勉強をするよう命じられたのだ。
ギョングが対共担当の警察官だと知ったムンシクは、何とか彼を追い払おうと無理難題を課すが、ギョングはがむしゃらにその難しい課題をクリアしていく。
めちゃくちゃだった報告書の文章はしだいに洗練され、いつしかギョングは自分に文学の才能があることに気づく。
真実を追い求める作家と、政権の手先である公安警察。
両立し得ない存在の岐路で、二人はジレンマに陥っていくが……。
「こういう本を読むと、賢くなるどころか、かえって混乱するんですが、それって普通なんですか? もう自分が事実だと信じていた歴史も信じられないし、何が善で何が悪なのかも自信がありません。先生、これからはこんな宿題は出さないでほしいです」
CAST
チェ・ムイン(최무인):チェ・ギョング役
主な出演作:『長女たち』『メイド・イン・世運商街』『アイランド』ほか
キム・ドンヒョン(김동현):キム・ムンシク役
主な出演作:『世紀の男』『メイド・イン・世運商街』『カンヌへの道』ほか
ホン・ギョンイン(홍경인):オ・ヒョンウォン役
主な出演作:『君を聴いてゆく』『幸福』『ジュンセン』ほか
劇団 名作トウモロコシ畑(명작옥수수밭)
2005年に創立された劇団 名作トウモロコシ畑は、「名作が豊かに実るトウモロコシ畑」を縮めた名前で、劇作家であり演出家でもあるチェ・ウォンジョンが率いる団体である。
広々と広がるトウモロコシ畑の間を歩き、走り、駆け抜け、跳びはね、転げ回るような演劇を目指している。
そして、セスナ機に乗って何日もトウモロコシ畑の上を飛んでいくような驚きと楽しさ、感動を作品に込めようとしている。
劇団は、韓国近現代史に改めて光を当てる連作シリーズを上演し続けている。
このシリーズを貫くキーワードは、「歴史的状況が投げかけたジレンマ」と「そのジレンマの前に立つ市井の人々」である。
『ある魔術師の物語』(1970年代)、『世紀の男』(1910〜1950年代)、『カンヌへの道』(1990年代)、『タイプライターを打つ男』(1980年代)、『ファッションの神』(1960年代)、『メイド・イン・世運商街』(1980年代)など。
これら一連の作品は、最終的に過去を通して現在を映し出すことを目指している。
歴史は、記憶され伝えられるときにこそ意味を持つ。
私たちが過ぎ去った歴史に関心を持ち、光を当て続けなければならないのは、より正しく常識的な社会をつくるための教訓を得るためである。