脚本・演出:ソク・ソンイェ
キム・ヒョンジュン、イ・イリム、キム・スンテク、クォン・オソン、オ・ヒジュン、イ・スンホン
2024.08.17
2024.10.13
上演中
イェグリーンシアター
『バーナード&フランシスコ』は「ハムレット」の序盤に登場する歩哨兵、バーナードとフランシスコの物語を通して、ハムレットを知る観客にも知らない観客にも、分かりやすく楽しみながら出会える作品だ。
【作品概要】
●Point1
主人公の視点を変えた新鮮で独特な発想の演劇
『バーナード&フランシスコ』は主要登場人物ではない第3の人物が「ハムレット」事件を説明する構造だ。
これはブレヒトの叙事劇の形式を借用したもので重たい話を一歩離れて見るようにする効果を与えるためだ。
2人の兵士が見聞きしたことを互いに話し合ったり、再現してみせたりすることで観客は客観的に「ハムレット」王子の悲劇に出会うことができる。
●Point2
第三者の立場から眺める他人の悲劇
第3の人物が悲劇に見舞われたとき、実のところ2人の兵士にとって「ハムレット」の家庭史は重要ではない。
彼らはどうにかして豊かに暮らしたい小市民にすぎない。
「ハムレット」の悲劇も彼らにとってはただのおしゃべりの一素材に過ぎない。
このような笑わせながらも笑えない状況を通じて、権力の無意味さと人生の真の意味について考えることができるだろう。
【あらすじ】
城で歩哨に立っていたところ偶然にも幽霊とハムレットの会話を聞くことになった兵士バーナード。
兵舎に戻って同僚のフランシスコにその状況を聞かせる。
二人が会話の内容を推理していたところ、先王を殺した真犯人がクローディアス王であることを知る。
うんざりする兵士生活から脱したいと思ったフランシスコは
この話を利用して一儲けしようと計画を立て始めるのだが···