脚本・演出:イ・ヘソン ドラマトゥルク:ナム・ジス
ホン・チョルヒ、オ・チャンヒョク、サ・ヒョンミョン、キム・ジェファン、キム・イェラム
2023.05.25
2023.06.11
上演中
ヨヌ小劇場
最も高い所から眺めた最も低い風景 現実を見慣れないものとして見たい彼らが煙突を待っている。2023年、私たちは何を待っているのか? 【あらすじ】 ここ、煙突の上にヌヌとナナがいる。彼らは煙突を待っている。 煙突に沿って歩いているヌヌとナナは話をし、口論をしてすぐに仲直りし、一緒に踊ったりもする。まったく同じ時間が繰り返されるような彼らの日常に、チョンソとロボットのミソ、そしてイソが来るが… 「あの下を見て。なんであんなに重そうなんだろう?あの人たちは今出勤してるんだ」 「私がクイズを出すから、当ててみる?鳥も住まない75メートル、そこはどこかな?私たちはここで何を待っているのだろうか?」 【作品概要】 『煙突を待ちながら』は、不条理演劇を代表する劇作家サミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』をオマージュした。 脚本、演出を担当したイ・ヘソンは原作の脚色を通じて、2023年の韓国社会の人間と社会、そして実在に関する質問を投げかける。『煙突を待ちながら』は高空に籠城する人々の暮らし、機械に取って代わる人間の労働の問題、狭まらない世代間の格差のような、今の韓国の現実をウィットを添えて語る。 ● 2023年、韓国社会の現実を風刺するウィットに満ちたイ・ヘソン印の不条理演劇『煙突を待ちながら』 『煙突を待ちながら』は決して労働の現実に対する告発だけではない。K-防疫、K-POP、オスカー賞受賞など韓国社会を飾る華やかな文句の裏に隠された、生と死の境界をぎりぎり行き来しながら綱渡りする多くの人々の話を高空籠城者に映し出しただけだ。ウィットのある台詞をコミカルに表現する主人公たちの話を聞きながら、ひとしきり笑って立ち上がるその時に、あなたはたぶん尋ねるだろう。 「私は何を待っているのか?」 ● クジラ クジラは地球最大の生命体だ。 クジラは人間が行けない海の奥深くまで入る。 深淵の中で人間が見られないものを見て人間の聞こえないことを聞く。 クジラは絶滅の危機に瀕している。 劇団クジラは深い海に住む、あるいは私たちの心の中で息をしているクジラのように、忘れ去られていくが大切な価値を世の中の人々と分かち合おうと思います。