脚本:キム・ウンソン 演出: キム・テヒョン 音楽監督:ミン・チャンホン 振付:イ・ヒョンジョン
ハ・ソングァン、ムン・テユ、イ・ジニ、チョン・ウンソン、オ・デソク、イ・サンウン、キム・セファン 他
2023.01.31
2023.02.26
上演終了
LGアートセンターソウル(U+ステージ)
ありがとう、私の話を聞いてくれて。 【作品概要】 ● 2022 創作産室「今年の新作」選定作品 「歴史を“貫通した”長銃と、歴史を“上手く使うこと”だけを考えていた作家の熱い出会い」 時代遅れのドラマ脚本家は再び華やかに復帰できるだろうか? 1945年2月に誕生した一丁の99式小銃と、その波乱万丈な人生をネタに大型時代劇を執筆しようとする作家。 歴史の生々しい現場を共にしたが、その巨大な流れの裏側に押し出され、物語の中からも消えていった“古い一丁の長銃”という存在を用いて、韓国の現代史を再び語る。 ただ過去を見つめるだけに止まらず、“資本と必要”という避けられない現代社会の生存方式にぶつかり、長銃の物語を“大型ドラマ”として執筆するナナの視線を通じて、歴史を“消費”する時代に質問を投げかける。 創作者として、このような物語をどんな心持ちで盛り込んでいかなければいけないのか、じっくり考えてみようと思う。 【あらすじ】 ナナの指先にかかったトリガー、どこに向かって引かれるのか。 いつも番組の編成に組み込んでもらえない時代遅れの40代ドラマ作家・ナナは、小道具倉庫で“99式小銃”を発見した後、編成のためにどんなことでもやるような姿勢で執筆を始める。 しかし、目立つ主人公が登場しなければならないだとか、編成のために現実と妥協するのか、自分が語りたい話をするかについての悩みは、長銃との出会いが長くなるほどより深くなっていく。 いつものように長銃の話を聞くために説得していたある日、ナナは彼の引き金が一般的な引き金ではなく、他の金属物を持ってきて付け替えたものだという事実を知ることになるが… 「私の話を聞かせたら、私の願いを聞いてくれるのか?」 ナナは果たして、巨大な商業資本に立ち向かい、自分が望む方向に長銃の物語を完成させることができるだろうか? 長銃は一生涯夢見てきた、自分の願いをついに叶えることができるだろうか?