企画制作:斗山アートセンター 脚本・演出:チョン・ジンセ 戯曲開発リサーチ:べク・ジョングァン、Kayip
キム・スンオン、チェ・ヒジン、ファン・ウフ、チョン・ソヌ、キム・ジュヌ、クォン・ウネ、キム・ジョンファ 他
2023.06.27
2023.07.15
上演中
斗山アートセンター (Space111)
斗山人文劇場2023 Age, Age, Age 年齢、世代、時代 【作品概要】 新型コロナウィルスは年寄りにとってより過酷だった。若者に比べ老人たちにとってより致命的だったし、これによって寄り添われる事からより遠ざかり孤立に繋がるしかなかった。 この孤立は肉体的なことだけでなく、精神的な疎外までを意味する。新型コロナウィルスか老年という年齢について思い出させるきっかけになったが、社会における高齢化についてはもう随分前から問題提起されていたことだ。平均寿命の増加と出生率の低下は自然と高齢化につながる。これによって我々は年老いていくことを相対的により長くゆっくりと体験するという経験を新たにすることになった。誰も時間を遡れないし、死から逃れることはできないということは変わらないまま新たに迎えるこの経験は、我々にとって喜びになるのか哀しみになるのか? このような変化は社会の既存の法則に亀裂をきたしている。既存の均衡と調和が分裂と衝突に変わっていくように見える。年寄りの知恵が共同体の糧になり、彼らに寄り添うことが後世の繁栄につながるという伝統的な考えがもはや有効ではないように思える。老人と青年の世代間葛藤は一時的なものではなく、とても長く続く問題になるように思える。このように年齢というのは個人的なレベルでも社会的なレベルでもとても重要な問題となっている。このような考えを背景に「年齢」とは何か?という問いが自然と浮かび上がる。年齢を理解して初めて、それをベースにした合意もまた成せるだろうから。 人の人生でおける年齢はいつでも筆頭の話題だ。ある時は年老いることを待ち侘び、ある時はそれから逃げたくなる。年齢とは時間という客観的な基準と経験という主観的な基準が足されるが故に複雑にならざるを得ない。そいう意味で年齢は老化や世代に繋がり、人工、寄り添い、テクノロジーに拡大する。その淵に葛藤と社会問題が置かれるほかない。トゥサン人文劇場2023はこのようなキーワードを通して年齢を考え知恵を絞ってみようと思う。その知恵は違う年齢の人々が互いに手を取り合うこと、一人の人間の人生に広がっている毎年の年齢をひと繋ぎのの呼吸で優しく触れるところまでを含む。 【あらすじ】 40日間続いた火災で世界中が燃えている。動物と植物、人間の種を避難させるために8隻の船が出航するが、すべての種が選ばれる事は不可能だったため、搭乗客たちは生存を賭けたゲームを始まる。 一方、東アジアから出航した「PANDO」号には韓国の科学保育園出身の同期でノーベル賞受賞者でもある物理学者のメイと植物学者のエイプリル、米国空軍の軍人オクトバーがサバイバルゲームに参戦する。